地震が起きたとき、大きな揺れで家具や本棚などが倒れることがあります。人の場合も危険ですが、猫は小さな体で逃げ回ったり狭い場所に隠れたりするため、家具に押しつぶされる可能性が高くなります。
そのため、家具の転倒防止対策は猫の安全確保にとても重要です。本記事では、防災初心者でも実行しやすい対策とその理由を具体的に説明します。

保護猫2匹と暮らす防災士。ふだんは在宅エンジニア。
東日本大震災を経験したことがきっかけで資格取得。
一番大好きな備蓄食品は「えいようかん」。
家具の転倒が危険な理由
地震で家具が倒れると、次のような危険があります。
- 猫が家具の下敷きになるかもしれない
- 落下した家具が避難経路をふさいでしまう
- ガラス戸や食器棚の中身が飛び出すことで猫や人がケガをする
東京都防災ホームページによれば、地震でのけがの多くは家具類の転倒・落下・移動が原因という統計があります。
猫の防災を進めるうえでも、家具転倒防止は最初に取り組むべき対策です。
家具転倒防止の基本の考え方

重い家具は低い位置に置く
家具の高い位置に重い物を置くと、重心が上に上がりやすく、倒れやすくなります。可能な限り、重い物は下段に収納し、軽い物や小物は上段に置くようにしましょう。
固定できる家具は固定する
可能な家具は、全て固定します。固定方法については、壁に金具で固定する・突っ張り棒式家具で固定する・耐震ジェルを使うなどがあります。
にゃあこ具体的な転倒防止対策については、記事の後半でお伝えします!
万が一倒れても避難経路をふさがないか?
いくら頑丈に固定をしていても、強い地震がきた際に倒れてしまうこともあります。
家具が倒れたときに猫と一緒に安全に移動できるように、部屋の出入り口や廊下には家具を置かないことが基本です。これにより、倒れても通り道をふさがない配置にできます。
実際にできる転倒防止対策


壁に金具で固定する
家具を壁に固定することは、転倒防止の中でも最も確実な方法です。
具体的には、L字金具や固定ストラップを使います。
- 金具を壁の柱(下地)にしっかりネジで固定する
- 上部だけでなく、下部も固定するとより安定する
この方法により、地震の揺れでも家具が倒れにくくなります。固定具はホームセンターでも購入できます。
賃貸住宅では壁に穴を開けることに制限がある場合もあります。不動産会社に確認してから実施してください。
天井から突っ張り棒式で固定する
壁に穴を開けられない場合や、賃貸物件でも使える方法として突っ張り棒式の固定器具があります。
- 家具と天井の間に差し込むだけで固定できる
- 粘着マットやストッパーと併用すると安定性が高くなる
この方法で本棚や背の高い家具の転倒をある程度防げます。
粘着マットや滑り止めシートを使う
家具の底面と床の間に粘着ゲルシート(滑り止めマット)を敷くと、揺れで家具が滑るのを防げます。小さな揺れや中規模の地震でも効果が期待できます。
市販のゲル式や滑り止めシートは多くの家具に対応しているため、テレビ台や低めの棚にも使えます。
家具用移動防止ベルトを使う
移動防止ベルトやストラップを使うと、家具が左右にずれるのを防ぎます。
この対策は、キャスター付きの家具や大型の収納家具で特に効果を発揮します。
家具と壁をつなぐタイプや、家具同士をつなぐタイプのものもあるため、安全性を高められます。
棚の中身の落下防止対策をする
重い書類・ガラス製や割れ物が入った棚は、地震時に最も危険なアイテムです。以下の対策を行います。
- 扉が開かないようカギやストッパーを付ける
- 窓ガラスやガラス戸に飛散防止フィルムを貼る(ガラス破片が飛び散らないようにする)
これらの対策により、落下物や破片による猫や人のケガリスクを減らせます。



我が家では、食器棚にすべて落下防止テープを貼っています!




このように、棚のふちに貼っておくだけで、地震のときに中身が飛び出してくるのを防止してくれます!
書類がたくさんある方は本棚にも有効です。



東日本大震災の時に、棚の中身が出てきてその下敷きになってしまうペットが多かったそうです。必須の対策ですね!
猫のための家具配置


猫は揺れを感じると、隠れ場所へ移動したり、急に走り回ったりします。これにより、倒れた家具の下敷きになる可能性が高まります。
家具を壁側に寄せる、高い棚を避けて低い家具中心にするなど、猫の通り道になる場所の家具配置を見直してください。
また、猫ちゃんが普段寝ている場所・過ごすことが多い場所の頭上に家具を置かないことも重要です。
日常点検と見直し
転倒防止対策は一度行えば終わりではありません。次のような点検を定期的に行うことをおすすめします。
- 固定金具や器具が緩んでいないか確認
- 家具の配置や重心のバランスを再確認
- 猫の行動範囲に新しい家具を置かないようにする
少なくとも年に1〜2回は見直しを行うと安心です。
まとめ:猫を守る室内環境づくり
地震対策として家具の転倒防止対策を行うことは、猫の安全確保に直結します。家具を固定する、重心を下げる、避難経路を確保するなどの対策で、地震発生時の危険を大きく減らすことができます。
まずは身の回りの大きな家具から対策を進め、少しずつ室内全体を安全な状態へ整えていきましょう。



この対策は人間の安全にも当然役立ちます!
家族全員の命を守るための基本として、優先的に取り組んでくださいね。





