災害が起きると、猫が体調を崩したり、かかりつけの動物病院にすぐに行けないこともあります。だからこそ、日頃から猫の健康管理と常備薬の準備をしておくことが重要です。
この記事では、必要な薬の備蓄方法やワクチン証明書・健康手帳の作り方、避難時に役立つ情報のまとめ方まで丁寧に説明します。

保護猫2匹と暮らす防災士。ふだんは在宅エンジニア。
東日本大震災を経験したことがきっかけで資格取得。
一番大好きな備蓄食品は「えいようかん」。
常備薬の備蓄が必要な理由

災害が起きると、病院が休業していたり薬の補充が難しくなることがあります。特に慢性疾患の猫や高齢猫の場合は、普段飲んでいる薬をすぐに確保できるようにしておくことが重要です。
にゃあこ猫ちゃんの調子や獣医さんの方針によっては、長期ぶんの処方ができない場合もあるので、指示にしたがってください。
いざという時のために、普段使っている薬を薬袋ごと用意し、以下の情報を一緒に記録しておきます。
- 薬の名称
- 投与量
- 投与方法
- 使用タイミング
- 予備の処方箋(可能なら)
これらの情報をまとめておくと、緊急時でも投薬ミスを防ぐことができます。
薬の保存と管理方法
薬は高温や湿気を避けて保存します。直射日光の当たらない、涼しく安定した場所が理想です。もし薬が外装だけで保存されている場合は、密閉容器に入れて保管することで品質を守りやすくなります。
また、薬の使用期限や劣化状態を定期的にチェックする習慣をつけましょう。



使用期限がとっくに過ぎてる整腸剤、たまに出てきます…。
期限が近い場合は、かかりつけの獣医師に相談して新しいものと交換します。
ワクチンの証明書
避難所やペット受け入れ先では、健康状態の証明が求められることがあります。特にワクチン接種証明は、感染症の伝播を防ぐために重要な情報として扱われます。災害時用キットのガイドにも、ワクチン記録や医療記録のコピーを防水容器に入れて保管することが推奨されています。
証明書には以下の情報を含めます。
- ワクチンの接種日
- ワクチンの種類(猫の場合多くは三種混合、半外飼いの場合は四種混合)
- 接種を行った動物病院の連絡先
これらをまとめておくことで、避難先でも猫の健康状態を適切に伝えられるようになります。



ワクチンの接種証明書は、捨てずに保管しておきましょう!
健康手帳の作り方と便利な情報のまとめ方


健康手帳は、猫の健康状態が一目でわかる記録帳です。防災時以外でも健康管理に役立ちます。作成時には以下の項目を含めておきます。
- 猫の基本情報:名前、性別、体重
- 持病やアレルギー情報
- 過去の手術歴・治療歴
- 常備薬一覧(名称・目的・投与量・頻度)
- ワクチン接種履歴
- 獣医師の名前・連絡先
この手帳は防水ケースやクリアファイルに入れて保管すると、避難時でも濡れや破損の心配がありません。スマートフォンに写真やPDFで保管しておくと、紙を忘れた場合でも確認できるようになります。
また、健康手帳には獣医師からのメモ欄を用意しておき、次回診察時の注意点や症状記録なども書き込むと、日常の健康管理にも役立ちます。



最近では普段から使える愛猫手帳も売ってます!防災用も兼ねているため、カバー付き!
これらの情報は、避難所で同伴避難をする際に求められることがあります!
「ワクチン最後に打ったのいつだったっけ?」と慌てないように、平常時からの準備が必要です。
かかりつけ病院と緊急医療先リスト
災害時には、普段の病院が休院していることもあります。そのため、複数の獣医師や緊急医療施設の連絡先をまとめておきます。「避難用健康手帳」と一緒にリスト化すると、避難先や移動時にもすぐにアクセスできて便利です。
このリストには次の情報を含めておきます。
- かかりつけの動物病院
- 地域の緊急動物病院(大きめの動物病院)
- 自治体の動物愛護窓口(災害時にはぐれた際に、保護されていることがあります)
紙に印刷しておくとともに、スマホにも番号を保存しておくことで、インターネットが使えない状況でも連絡が取りやすくなります。
定期的な見直し


薬の備蓄や健康管理リストも、食べ物などの備蓄と同じように一度用意したら終わりではありません。定期的な見直しが必要です。具体的には、次のような点検を行います。
- 常備薬の使用期限チェック
- 体重や健康状態の変化
- 健康手帳の情報更新
半年に一回程度チェックする習慣をつけると、避難時でも最新の状態を保てます。



うちでは毎年3月1日と9月1日の年2回、防災用品のチェックをしています!
まとめ:災害時の猫の健康を守るために
災害時でも猫の健康を守るためには、持病のある猫や高齢猫には最低1週間分の薬を備蓄し、ワクチン証明書や医療記録を整理しておくことが重要です。こうした準備は、避難所や避難先でのトラブルを避けるだけでなく、大切な猫の命を守る確実な行動につながります。
まずは、かかりつけの獣医師に相談しながら、日常の健康管理と災害対策を両立させた準備を始めましょう。あなたの備えが、いざというときに猫を守る力になります。







